トリキュラーと同じピルの仲間の一種として、ヤーズという超低用量ピルがあります。
このページでは、トリキュラーとヤーズの違いや、それぞれの特徴について詳しく紹介します。2つのピルのメリットを知り、どちらを飲むべきか迷った際の参考にしてください。
ヤーズは第4世代の超低用量ピル

ヤーズは、第4世代・1相性の超低用量ピルです。
エストロゲンの含有量が非常に少なく、副作用のリスクがおさえられている点が魅力です。
ヤーズは1錠あたりのエストロゲン含有量が0.02mgとなっています。そのため、従来のピルに比べるとホルモンバランスが乱れる心配があまりありません。
従来の第3世代までのピルは、一定量のエストロゲンを配合する必要があり、ホルモンバランスが乱れやすいというデメリットがありました。
そのため、医師の処方に従い、用法用量を確実に守らないと副作用が発生するリスクがありましたが、そのリスクを減らすことができるものとして、ヤーズが注目されています。
トリキュラーとヤーズはどう違う?

トリキュラーは、バイエルという会社が製造・販売している低用量ピルです。
有効成分として黄体ホルモン製剤レボノルゲストレルが使用されており、第2世代ピルに分類されます。
トリキュラーは、副作用をおさえるためにホルモン量が3段階に調整されており、段階的に服用することで、副作用のリスクを下げています。
ヤーズは第4世代の低用量ピルで、卵胞ホルモンの含有量がピルの中でもっとも少なく、安心して服用できる点が特徴です。
トリキュラーと同じバイエル薬品が製造元となっていますが、トリキュラーに比べるとヤーズの方が価格が高く設定されています。
月経困難症と診断された場合には、ヤーズの処方が保険適用の対象となるため、この場合は比較的安い価格で入手することができます。
トリキュラーからヤーズに切り替えるには?飲み方や切り替え方を解説

トリキュラーからヤーズに切り替える際は、休薬期間をいつも通り取ることでスムーズに切り替えが可能です。
トリキュラー21錠タイプの場合には、休薬期間を7日間設けたのち、8日目からヤーズを飲み始めていきます。
切り替えを行う際は、必ず休薬期間を設けましょう。これはトリキュラーとヤーズに限った話ではありません。
休薬期間を守らずに新しいピルを飲み始めると、ホルモンバランスが乱れ、重い副作用が起きてしまう恐れがあります。
トリキュラーの28錠タイプも同様に、21錠目を飲んだ翌日からは7日続けて偽薬を服用し、偽薬をすべて飲み終わったら翌日からヤーズの服用を始めてください。
また、ヤーズを服用してみたものの、やはり身体に合わないと思った場合は、再度トリキュラーに戻すことも可能です。