トリキュラーのシートには、赤褐色、白色、淡黄褐色の3色の錠剤が含まれています。
このページでは、トリキュラーの色の違いについて解説します。色の違いはトリキュラーを服用する際にとても大切なポイントとなるため、しっかりチェックしておきましょう。
そもそもトリキュラーってどんな薬?

トリキュラーは、低用量ピルと呼ばれる経口避妊薬です。主に避妊を目的として用いられる一方、生理痛や子宮内膜症の治療などにも有効です。
トリキュラーはドイツの製薬メーカー・バイエル社によって開発され、日本国内ではバイエルの日本法人が発売元となっています。
トリキュラーはいくつかの種類がある低用量ピルの中でも、第2世代と呼ばれるカテゴリーに属します。この分類は、開発された年代による違いで、現時点では第1から第4までの4つの世代があります。
世代ごとの具体的な相違点は、主要成分となっている女性ホルモン(黄体ホルモン)の種類と含有量です。
トリキュラーは、正しい飲み方さえ守れば、100%に近い確率で避妊を実現してくれる薬です。
避妊や女性特有の不快症状を和らげるために、ぜひトリキュラーを活用してみてください。
トリキュラーの錠剤の色が違う理由は?

トリキュラーのシートには、赤褐色、白色、淡黄褐色の、それぞれ3色に分けられた錠剤が含まれています。
同じトリキュラーなのに、なぜシート内で錠剤の色が異なっているのかというと、それぞれの色によって、含まれている成分量が異なるからです。こうしたピルを、段階型ピルといいます。
トリキュラーの赤褐色、白色、淡黄褐色の錠剤は、それぞれ以下の配合量でホルモンが含有されています。
赤褐色 | 白色 | 淡黄褐色 | |
---|---|---|---|
レボノルゲストレル | 0.050mg | 0.075mg | 0.125mg |
エチニルエストラジオール | 0.030mg | 0.040mg | 0.030mg |
このように、配合されている成分量が異なっているおかげで、トリキュラーを服用している間は自然なホルモンバランスと同じようにホルモン量が変化していきます。そのため、急激なホルモンバランスが原因となって引き起こされる副作用の発現率がおさえられているのです。
トリキュラーの偽薬には成分が含まれていない

トリキュラー28には、赤褐色、白色、淡黄褐色の錠剤の他に、やや大きめの白色錠が7錠、含まれています。この7錠は、偽薬と呼ばれるものです。
偽薬には、他の錠剤のような女性ホルモンは一切配合されていません。偽薬は乳糖など、身体に影響を及ぼさない成分で作られています。
偽薬は、7日間の休薬期間中も1日1錠の習慣を継続させるために入っている錠剤です。
トリキュラー21には偽薬が含まれておらず、7日間の休薬期間は一切何も服用しません。これだと休薬期間明けに、うっかり新しい錠剤を飲み忘れてしまうかもしれませんよね。
しかし、トリキュラー28のように偽薬入りのシートを選べば、偽薬の残り数=休薬期間の残り日数となるため、休薬期間明けの飲み忘れを防ぐことができます。